こっちむいて伏見!



腕時計を見る。


「あ、ヤバ。時間!」


家をでる時間はいつもと同じだったのに。

きっと寒いからいつもよりもゆっくりと歩いていたのだろう。

本当なら寒いから早足になるんだろうけど。

アタシはその逆だ。


四条大宮で電車を乗り換えるため、
地下に降りる。



季節は確実に動いている。


夏の四条大宮は…。


その面影はない。



そして
アタシたち3人の間にも時間は確実に流れている。


こんな短い時間でノスタルジックなこと思うなんて感傷的な自分だ。




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