こっちむいて伏見!



そして
だらだらと歩いてやってきた図書室。


静かだな。


図書室の中では数人のひとが勉強していたり、
本を読んでいたりしていた。



アタシは窓側の夕日が入る席を陣取ってカバンを置く。


「どの本にしようかな」


そんなこと言ったって結局そんなのどうでもいいこと。


ただ時間を過ぎるのを待つだけだから。

内容なんて頭の中に入ってくるわけない。



アタシは適当に選んだ本を持ってカバンを置いた席に戻る。



そして
本を読みながらも時計を何度も見る。


そんなだから
案の定、
内容なんてひとつも頭のなかに入ってこない。


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