こっちむいて伏見!


先輩、
いなかったらいいのに。



まだこころの奥でそんなことを願いながら、
生徒会室へと向かう。



途中、部室の前を通る。


もう灯りも消えて中も真っ暗だ。


外ももう夕闇に近いから、
部室の電気がついていないと真っ暗でなにも見えない。



伏見は今日、
どうしたんだろう。


クラブ行ったのかな。


だとしてももう真っ暗だから帰ってるか。



そんなこと考える。




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