こっちむいて伏見!

「どしたん…?」


いつもの調子で怒ってこない彼が気になって思わず聞いた。



「今回は…うん…、
ありが…とう」



「え?」


彼の視線は全く違う方を向いていたけれど

照れながら

でも
確かにアタシにそう言ってくれた。




「ホンマ?
ホンマに感謝してる?」



嬉しくて、
また言って欲しくて彼に顔を近づける。



「だから近いってば!!」









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