こっちむいて伏見!
・入部させていただきます
「よし!これでオッケー」
ざわついた昼休み、
アタシは急ぐからとまだお弁当を食べてるマユコを食堂に残し、
早々、教室に帰ってきた。
そしてプリントに必要事項を記入したアタシは再度、
確認する。
このままの状態では伏見との仲は全く発展しないと判断したアタシは
彼の所属するクラブに入部しようと入部届けを書いていた。
彼が所属するのは
「電脳部」
というよくわからないクラブ。
前に調べたとき、
彼しか所属していないようだというところまではわかった。
それで他の情報を得ようと誰かに聞いても
そのクラブがどんな活動しているのか、
何曜日に活動しているのか、
いやいや、
それ以前に、
そんなクラブが存在していたことさえ知らないという人間ばかり。
まあ、当然アタシもそのひとりだったわけだけれど。
でもそんなことアタシにとってははっきり言ってどうでもいい話。
入部動機が不純だけど、
ま、そんなこともどうでもいい。