こっちむいて伏見!
仕方ない、なんとか自分で部長か先生を探すかな。
伏見以外の部員を探し当てることができたら一番手っ取り早いんだけど。
……。
しかし、
部員って何人いるんだ?
クラブの存在すら知らないって人間が多いのに、
どう考えても部員が何人も存在するとは考えられない。
ますます謎めいたクラブだ。
自分の席でひじをつき、
入部届けをながめながら途方に暮れいているところへマユコが怒りながら帰ってきた。
「ひとがまだ食べてるってのに置いてくってどういうつもりなんよっ!」
「ああ、ごめん、ごめん。
ちょっとやることがあってさ…」
アタシは右手をひらひらとさせながら謝る。
「もうっ!
…っていうかこれなに?」
彼女はアタシの机の上にある入部届けに目が留まり、
手に取る。