こっちむいて伏見!
「…?
そうですけど…?」
やっぱおかしいのかなぁ?
変なのかなぁ?
アタシみたいなのが入部したいって。
いや、
考えなくてもおかしいと思う。
だって存在すらほとんど知られていないクラブ。
もしかしたら生徒会のこのひとも知らないのかもしれない。
なんか、
なんかいい訳考えないとダメかな。
しばらく続いた沈黙のあと、
その3年生は大声で突然お腹を抱えて笑い出した。
「へーっ!そうなんや!
入りたいんや!」
は?
なに?
なにいきなり笑い出してんの?
そんな変?
おかしい?
「ダメなんですか?
おかしいんですか?
でも入りたいんですっ!」
手に持っていた入部届けをぐっと握り締めて、
その笑い声に負けないくらい大きな声で言った。