こっちむいて伏見!

続けてアタシは自分用のミルクティーを入れて、
テーブルに置いた。


そして何気にテーブルを見渡したら、
伏見が取りに行くって言ってた接着剤が目に入った。


「あれ?
ここに接着剤があったのに…」


「あ?ホンマや。
うん、気づかへんかったんやなぁ」


アタシの言葉に先輩がそう答え、
テーブルの上にあった接着剤を手に取る。


先輩が持つ接着剤を遠目に見ながら、

なんか、特別な接着剤かな?
って思ったけれど。

見る限り、
普通のものみたい。


そんな風に物珍しそうに見ていたせいか、
藤森先輩はそんなアタシに気付いて言った。


「なに?見たい?」


先輩に差し出された接着剤を手に取り、
ながめる。

やっぱ、
普通じゃん。


そんなことを思いながら、
何気にチューブの部分を指で触ったり押したりしてみる。


「そんなことしてたら、中身が飛び出すって…」


「え?」


先輩がそういうと同時にフタが緩んでいたのか、
中身がびゅっと飛び出した。



「わっ!!」


「おいっ!」



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