純愛 ~守りたい~
『あのさー良かったら、アドレス教えてくんねぇ?』
桐也が頭をかきながら、きいてきた。
『良いよ♪』
あたしは正直嬉しすぎた…。
あんなに離れてて、もう二度と会うはずがない相手だと思ってたから。
『ありがとな!じゃあ、俺ここで降りるから↑またな。』
そう言って、一つ前の駅で降りて行った。
中学を卒業してから、3年と少し。
話さなくなってからは、もう5年くらいにもなっていた。
こんなところで再会するなんて、あたしは夢にも思っていなかった…。