純愛 ~守りたい~
第6章 二十歳(ハタチ)の願い事
★存在
桐也と連絡がとれなくなってから、もうすぐ一年がたつ。
結局、それでも桐也の事を嫌いになることはなかった。
桐也が元気なら、桐也が幸せなら、桐也が笑ってるなら、ただそれでいい。
あたしはそんな風に思えるようになった。
それと同時にあたしは、桐也ほど好きになれる人は、現れない!と確信していた。
もう恋愛をすることはない!と。
どれだけ、あたしにとって桐也が大きかったか。失ってから気付くなんて、バカにも程があるとつくづく思った。