純愛 ~守りたい~
『良いよ。行くよ!!結婚式。せっかく誘ってくれてんのに、これから断るのも失礼だしさ。』
俺は、どうしても断ることが出来なかった。
― 成人式当日。――
雰囲気だけでも!と母は言い、車で会場の方を通ってから、結婚式場へと向かうことにした。
たくさんの人がいて、中には知っている顔もあった。
……もし、運命ってもんがあるなら、せめて一目でも良いから、あいつを見たい。
俺は、そんな思いで外を見渡していた。