純愛 ~守りたい~
第7章 いろいろな再会
☆街中
成人式を終えてからも、ほとんど生活の変わらなかったあたしも夏頃になり、やっと“ヤバい!勉強してない↓”という気分になった。
その時、母も、
『穂乃嘉。やっと、ヤバい事に気付いたのね(苦笑)』
と少しだけ安心したように言った。
成人式が過ぎてから、あたしは自暴自棄ぎみで、全く何もする気がおきなかった。
そんな時にも、桐也のことばかりが頭に浮かんで、頭から離れることなんてなかった…。
たまに“もう会えないんだ…”と勝手に1人で落ち込んだりもした。