純愛 ~守りたい~
マーくんはずっと寂しそうな顔をしたままだった。
あたしはそのあとは、何も言えなかった。
すると、しばらくたって、何もなかったように、
『夕飯食いに行こっか!』
マーくんは言い、あたしの手をひいた。
――――――――――
マーくんと夕飯を食べたあと、すぐにわかれて家に帰ってきたあたし…。
高校ん時、マーくんはあたしに支えられてるって言ってくれた。でもやっぱ、あたしはマーくんを支えてなんていなかった…。あたしがいつも支えられてばっかだったんだ……。
いつの間にか、マーくんを笑顔から寂しそうな顔にしてしまった。
あたしは、マーくんは良い人だと思うし、嫌いじゃない……。
でも、どうしても桐也を頭から消すことだけは出来ずにいた。