純愛 ~守りたい~
そのあと続けて、
『それに、俺が穂乃嘉といたら、目が覚めたときに嫌な気分になんだろ?笑 だから、どうしても、困って困ってどうしようもなくなった時には、おいで。俺は、そこを曲がったとこにあるイスにでも寝てるからさ(笑)』
夏津紀は笑った。
『夏津紀…ありがとう……。あたし、さっきの受付の人にも助けられて、友達にも助けられて、夏津紀にも夏津紀パパにも助けられて……感謝しても、しきれないよ…。』
あたしが言うと、
『人は、一人じゃ生きてけないかんね(笑)』
夏津紀は笑って、後ろ手をふり角を曲がっていった。