純愛 ~守りたい~
毎日のように呼び出されて、毎日のように説教されて……。で、いつの間にか気が付けば、学校も先生も嫌いになってて。でも、あたしがそれでも学校に行ってたのは、桐也がいたからなんです。』


あたしは、桐也のお母さんに向かって、微笑んだ。




『桐也がいたから?』



桐也のお母さんがきいてきた。



『はい。桐也がいたから…。桐也は、いつも落ち込んでるあたしを、らしくないじゃん!って言って、笑顔にしてくれたんです。』


あたしが言うと、





< 309 / 492 >

この作品をシェア

pagetop