純愛 ~守りたい~
☆勇気
『あの……きいてもいいですか?』
あたしは涙を拭いながらきくと、
『なに?』
そう言って、桐也のお母さんは首を傾げた。
『ここへは、桐也の彼女らしい人とか…あと友達とかも来たんですか?』
あたしは、鼻をすすりながら言った。
『来たわよ(笑)でも、女の子は来なかった。来たのは…中学が一緒だったなら、穂乃嘉ちゃんも知ってるかしら?山岡くんだけよ。』
桐也のお母さんは、サラッと答えてくれた。
『山岡だけ…?』