純愛 ~守りたい~
☆無言の再会
あたしはそっとドアに手をかけた。
後ろを振り返ると、桐也のお母さんが優しく頷いた。
ガラガラ…。
『失礼します……。』
一応挨拶をして病室へと入った。
中に入ると、器具をたくさん付けられた桐也がベッドに横になっていた。
あたしはドアをそっと閉めて桐也の所に向かって歩いた。
中にいた看護士と医者らしき人たちは、あたしに気を遣ったのか、
『何かあったら、廊下にいるのですぐに呼んでください。』