純愛 ~守りたい~
『私からも、お願い!』
桐也のお母さんも優しく微笑んでくれた。
そして、
『穂乃嘉!俺…彼と友達になりたいんだ。だから、穂乃嘉らしくさー強がってやんな!』
夏津紀は、そう言って笑った。
びっくりした。
夏津紀は一番桐也に近づきたくないもんだって思ってたから。
あたしはいっつも桐也の事ばかりで……でも夏津紀は、あたしと桐也の両方を見てくれてたんだね。
『夏津紀…ありがと……。』
あたしは涙が溢れた。