純愛 ~守りたい~
[ メッチャ悪いんだけど、あたし体調悪いから、しばらく休む事にするさぁー。 ]
あたしは真緒美に、返事を返した。
ちゃんと考えて、見つめ直したかった。
夏津紀の事は好き。
でも、どうしても桐也が、頭から離れないんだ…。
―― 卒業式。―――
あたしは久々に学校に行った。
『穂乃嘉!』
夏津紀は走ってきて、抱きしめた。
『ごめんね…。あたし…』
あたしが言いかけると、
『俺じゃ駄目かな?俺さ…知ってた。