純愛 ~守りたい~
この間までは、戻ってきてって願いながら泣くことが出来た。
でも…いなくなっちゃったら、泣くことは出来ても、戻ってきてって言えないじゃんよ…。
笑顔を見せてって言えないじゃんよ……。
『い…嫌ぁ!!!!!』
床に手をつきながら泣いた。
夏津紀が部屋を出て行ってから、あたしはどれだけ泣いてるんだろう…。
泣いて泣いて泣きまくった……。
なんで涙は、かれないんだろうね……。
出続ける涙を止めることなんて、あたしには出来なかった。