純愛 ~守りたい~
『……。』
まだ涙が止まらなかった。
『誕生日ん時に約束しただろ…?これからは、穂乃嘉を泣かせたりしねぇーし、穂乃嘉の笑顔を絶対に俺が守るから…。って。退院して少したったら結婚しようって。…約束破るわけには、いかねぇーんだよ……。』
桐也は、あたしを少しだけ強く抱きしめた。
涙が止まらないのは、悲しいからじゃない。
今度はホッとした涙だったんだ。
『じゃあ…なんでベッド片してた…の?』
あたしがきくと、
『勘違いさせちまったな…。ごめん。』
桐也は謝った。