純愛 ~守りたい~
『良いわよ。じゃあ、よろしくね。夏津紀くんに任せるわ!外で待ってるから終わったら呼んで。』
桐也の母親は、そう言って部屋を出ていった。
『夏…津紀…?』
桐也は初めて俺を見て、首を軽く傾げた。
『あ!ごめん。俺、長屋 夏津紀ってんだ(笑)この病院は、俺の親父の病院。』
俺が言うと、
『どっかできいた事ある…ような…名字。』
桐也は考え込み始めた。
『あぁ~!俺が話すから!あんま考え込まない方が…良い気がするし…わかんねぇーけど。』
俺は慌てて話し出す羽目になった。