純愛 ~守りたい~
1つ2つと見える星たちが増えはじめて、生徒たちは、もう完全に下校し終わり、先生たちもほとんど帰ってしまっていた頃……。
あたしは学校のドアの前にある階段(外)に移動して、また顔をふせていた。
『穂乃嘉…?どした?』
後ろから、優しい声がきこえた。
『…。』
あたしが黙っていると、隣に座って、
『どした?』
もう一度きいた。
顔をあげると、そこには心配そうに覗き込むマーくんの姿があった。
『マーくん…。』
あたしが言うと、