私の春は指定席

「…切符?」

「それは、特別な切符!!
願いが叶う魔法の切符」

私は木村くんがのせた切符を見つめる


プシューー


「あっ 着いたね
俺はもういっこ先だから」

電車から降りて木村くんの方をみると

太陽みたいなキラキラした笑顔で…

「頑張れ!」


プシューー


ガタン ガタン



私は電車が見えなくなるまで見続けて、学校へ向かった。





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