眠れる森
Make rule yourself
「お会するのは初めてですね。副将軍のレオです。
」
レオが挨拶なんかしても、誰も聞いてなんかいない
「───館にいる女が、これまた綺麗でね!」
「その館の女に会えたとは、生涯に悔いはないですよ!」
最初から期待はしてなかった。
隊長達の悪い噂なんか、何回も耳にしてる。
元々は力があって登り詰めて隊長達。
いつからか、自分の弱さに負けて死ぬのを臆する様になった。
殺されるのが怖くなって、高まるのを辞めた。
安息の地に腰を落ち着かせ、兵を捨て駒のように扱い、自分の生を第一と考えるようになった。
──── 腐ってる。
一室に集められた各部隊長達の中にはシヴァとガウルの姿もある
前に立つレオは、異様な空気を醸し出してる
「敵は?」
その声に各隊長達は、誰もが振り向いた
「クリアさん流石ですね。忍び足もお上手の様で、シヴァさん達いがい誰も気付かなかったですよ」
「あら。こんなに近くにいたのに、隊長が1人も気が付かないなんて、気が抜けてるんじゃない?
これじゃあ、実戦の期待はできないわね。」
ガウル達を抜いた隊長達の嫌な視線を遮りながら、前にいるレオの所まで滑らかに歩く
「お言葉ですが」
嘲笑う様に2人を見る目
「紹介もせずにその台詞を言うのは、失礼では?」
「おい、やめとけ」
シヴァの制止も聞かす続ける
「そうだ!挨拶もなしに、女が副将軍に並んで立つなんて傲慢すぎるぞ!」
「女だからって調子のってんじゃないか?なぁ!!!」
ゲラゲラと下品に笑う
ピクッ
クリアが反応する
隊長達のプライドをズタズタにしてやろうかと、悪巧みを考えて口を開くより先に口を開かれた
「黙りなさい。」
その場をレオが制した