眠れる森
「次はあんた。」
バキッッッ!!!!!!!!
「つッッッッ!!!!!」
バキッ、ゴキッ!パキっ……
数回鈍い音が奏でた後
「私はクリアよ。
自分達がどれだけ失礼で愚行だったか、考え直しなさい。」
「あ、貴女が治癒の……!」
「貴方達の治癒はしませんから」
「う゛っ……」
悲痛な声をあげる隊長達
「パキって鳴ったよ?」
「大丈夫ですよ、クリアさんはプロですから。」
「あそ―」
殺意は消え失せ、何もかもがいつも通りのシルク
「それより、会議が進まないで困ってるんですが」
「会はもういいよ。
後で俺の部屋に来てちょうだい」
「了解です。隊長達はどうします?」
「私が後処理します」
会話を聞いていたんだろうクリアが、申し出た
「私達も手伝いましょう」
シヴァとガウルも名乗り出た
「…だって。後の事はクリアに任せよ」
言って部屋から出ていく
「では、私も。
後はお願いしますね。」
レオも続いて部屋を出ると、シルクの半歩後ろに付いて歩く
「もぉ、彼女への監視を解いてもいいよ」
半歩前にいるシルクに、鋭い視線を送る
「……信用できるのですか?」
「信用は出来ない。こんな数日で俺達の懐に入り込んでるからね。」
「ではなぜ?」
「ん―、今は監視しなくても大丈夫だから。
自由にさせても今は何も行動しないよ」
その自信はどこからくるのか…だが、シルクが言うのだから、とどこかで納得してしまう