眠れる森
ガチャ…
素っ気ない部屋。
生活に最低限の物しかないシルクの部屋に、踏み入れる
魔道志で忍術をやってのけるとは…。
天才と呼ばれて、喜んでた自分が馬鹿らしく感じますね
「時々貴方が、本当に人から産まれた人間か疑いたくなりますよ」
「ん―、その疑いは晴らせないかな。
俺も産みの親の顔なんか、知らないからね」
部屋の中央にいるレオ
対してシルクは開いたドアに寄り掛かってるため、レオの後ろ姿しか見えない
そうやっていつも貴方は……
悪くないのに全て受け入れる。
お得意のポ―カ―フェイス。
「いつか、私もシルクの産みの親が知れたらいいです」
そう言って振り返れば、シルクが床に向かって薄い笑みを作っていた
「あぁ。」
貴方は全て察してる
慣れているんだろう
そして受け入れてる
その理性で表情を操りながら…
遠く感じますよ
貴方と私では、どのくらいの距離があるんですかね…