復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
亜美は、上体を起こし、ゆらりと炎のように立ちあがると、額から流れる血を手のひらでふきとった。
血のついた手を、そっとポケットに入れる。

「愛華、友達になんてことを……」

零が青ざめた顔で言うと、愛華は慌てて両手をふった。

「ち、違うの、零! これには理由があって、ぜんぶ亜美が悪くて――」

チキチキチキ……。

奈々子はその音に気づき、小さく辺りを見回した。
一体、なんの音だろう。

チキチキチキリ……と音が止まった。

「愛華あぁぁあ!」

亜美が地鳴りのような大声をあげ、ポケットから出した手を一文字に動かした。

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