復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

「愛華がうらやましかった……。だから愛華みたいになりたくて、エクステつけて、メイクの真似して、がんばってた。でも……」

顔をあげた亜美の目は、真っ赤に染まっていた。

「真似よりもいいこと思いついた――」

呪いのメールじゃなかったのに、どうして――と奈々子が思うより早く、亜美は愛華に馬乗りになった。

「おいっ、やめろよ！」

数人の男子が止めに入る。
しかし、呪いをかけられた亜美は、強靭な力を持っているため、片手で自分より背の高い男子たちを後ろのロッカーまで突き飛ばした。

暴れる愛華の手を、亜美が片手でおさえる。

愛華のこめかみにカッターをつきたて、布でも切るように、あごまでギギギと、刃先を動かす。