復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
「いやあぁぁああああ」

鼓膜をつんざくような悲鳴を、愛華があげる。

目の前で行われている残酷な光景が、あまりにも恐ろしくて、誰も動くことができない。

亜美は、反対のこめかみまで、カッターを動かした。
愛華の顔の周りには、血の池ができている。

亜美は、カッターでつけた傷口に、ゆびをつっこんだ。

「これで、愛華の顔はわたしのもの……」

そうつぶやき、顔の皮膚をひっぱった。
愛華の悲鳴が一段と大きくなる。

奈々子はかろうじて動く両手で、耳をおさえ、目を強く閉じた。

べろり、と歪な形の皮膚がはがれる。
亜美はうれしそうにそれを顔につけた。血がのりの代わりをしているらしく、ぴったりとくっついている。
< 163 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop