復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
「愛華になれた、愛華になれた!」

亜美は興奮して叫んでいたが、血まみれの皮膚をつけて喜ぶその姿とは、愛華とは似ても似つかない化け物だった。

どすん、と零が座りこんだ。腰がぬけたらしい。

「この長い髪も、この形の良い爪も――」

愛華の髪をカッターで切り落とし、刃先を使い、爪を剥ぎ取ろうとしている。

「わたしのもの、ぜんぶわたしのもの!」

ひゃははは、と亜美は髪の束を手にして高笑いをした。

「もう、あんたはいらない」

ぐったりと動かない愛華の左胸に、カッターを突き刺した。

「う、うえぇぇ」恐怖で自由を奪われ、一部始終を目撃してしまった女子が、びちゃびちゃと床に吐いた。

「ねえ、零くん……」

立ち上がった亜美がかわいらしい声で言い、零に近づく。

「ひっ」と零は尻もちをついたまま、後ずさりをした。
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