復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
「わたし、愛華みたいになったでしょ? だから、わたしの気持ちに答えて……」

はりつけた皮膚の間から、真っ赤な目がのぞいている。

――零が危ない。奈々子は閉じていた目を開いた。
そこで、はっとした。

愛華が立ちあがっていたのだ。いつのまにか携帯電話を手にしている。
皮膚をはぎとられた顔からは、とめどなく血が溢れており、長かった髪はめちゃくちゃに切られ、美しい面影はどこにもなかった。

背中を向けて零を見ている亜美は、ちっとも気づいていない。

愛華のもう片方の手には、自分の胸から引き抜いた血まみれのカッターが握られていた。

奈々子が、あっ、という暇もなく、愛華は携帯電話を投げ捨てると、亜美の背後に立ち、髪の毛をつかんだ。

「シネ――」

血まみれの顔をゆがめ、亜美の耳元にささやく。

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