復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
奈々子は口の動きを必死に追う。

――ナ・ナ・コ・チ・ャ・ン・ハ・ト・ク・ベ・ツ・ダ・カ・ラ。

――奈々子ちゃんは特別だから。

マリはそう言っているのだ。

一瞬、マリがにっこりと微笑んでいるように見えた。

その直後、ぱあっとマリの体が淡いオレンジ色に包まれた。

――サ・ヨ・ナ・ラ。

唇がそう動き、マリはバタリと倒れた。

「マ、マリちゃん?」

奈々子がかすれた声で呼んだが、マリはピクリとも動かない。

すると、ドアの向こうからバタバタと複数の足音がきこえた。

「こっちで声がしたぞ」

ガチャリとドアが開き、警察官が二人入ってきた。
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