復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
弁当箱を持った七海が、たどりついたのは、体育館のそばにある今にも崩れ落ちそうなトイレだった。立ち入り禁止の札がはられていたが、居場所のない七海はそっとそこへ逃げこんだ。
かろうじてだが電気がつき、長年使用する人間がいなかったトイレ内はひどく臭ってほこりっぽい。しかし、七海はそれを吸い込んで、一人になれたことに安堵のため息をもらした。
水道をひねると、ちょろちょろとだが水が流れていたので、ハンカチをしめらせて、メガネや制服をふいた。
だけど、イチゴオレまみれの弁当を見ると、抑え込んでいた感情が爆発して、七海は嗚咽をもらした。
一体いじめはいつまで続くんだろう。辛い、辛い……。
それと同時に燃え盛るような怒りが湧いてきた。
「なんで、なんで私がいじめられなくちゃいけないのよ! あいつら――あんな奴ら死ねばいいんだ!」
薄汚れた鏡に向かって、思いっきり叫んだが、むなしくなるだけだった。
うっうっ、と泣いている七海の声に混じってなにかがきこえた。
――ほぎゃあ、ほぎゃあ。
その声を耳でとらえた七海は固まった。今のは赤ん坊の声じゃないだろうか。
かろうじてだが電気がつき、長年使用する人間がいなかったトイレ内はひどく臭ってほこりっぽい。しかし、七海はそれを吸い込んで、一人になれたことに安堵のため息をもらした。
水道をひねると、ちょろちょろとだが水が流れていたので、ハンカチをしめらせて、メガネや制服をふいた。
だけど、イチゴオレまみれの弁当を見ると、抑え込んでいた感情が爆発して、七海は嗚咽をもらした。
一体いじめはいつまで続くんだろう。辛い、辛い……。
それと同時に燃え盛るような怒りが湧いてきた。
「なんで、なんで私がいじめられなくちゃいけないのよ! あいつら――あんな奴ら死ねばいいんだ!」
薄汚れた鏡に向かって、思いっきり叫んだが、むなしくなるだけだった。
うっうっ、と泣いている七海の声に混じってなにかがきこえた。
――ほぎゃあ、ほぎゃあ。
その声を耳でとらえた七海は固まった。今のは赤ん坊の声じゃないだろうか。