復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
愛華は、涙を流し――まばたきをしていなかったので、ウソ泣きは簡単にできた――頭を深く
下げた。
亜美も慌てて、頭を下げる。

「あのとき、すぐ先生に言うべきでした。マリは大切な友達だったから、今まで黙っていたんです。すみませんでした」

愛華の話をきいて、理奈たちがほっとした顔をしていた。

「よかった……ばれたんじゃないかって、ドキドキしてたよ」

「話してくれてありがとう、って猿山から肩叩かれたし。愛華の話を完全に信じてるみたいだから良かったよ」

「迫真の演技だったでしょ。あの涙をウソとは思わないわよ」

愛華は髪をかきあげながら、得意げな顔をした。

だけど……と奈々子は、ぎゅっと拳を握りしめた。

確かに、春山を騙すことには成功した。
だけど、トイレの死体が見つかるのは時間の問題だろう。そのときのことを、愛華たちは考えているのだろうか……。

指紋のことを言おうかと迷っていると、チャイムが鳴ったので、慌てて階段を降りた。

その翌日、マリの捜索願が出されたと春山が朝のホームルームで言った。

そして、一週間が過ぎた……。
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