カリフォルニア・ガールズなら

僕は彼女とのエレベータでの一時がものすごく永く感じた。
それはたぶん、このエレベーターのせいだと思う。
何故なら、このエレベーターはあまりにも速度が遅く、上昇しているのか下降しているのかあるいは地球を一周してまた戻ってきたのか、分からないからそんなふうに感じるのだと思う。
「あなたに質問があるの。初めて会った人には必ず聞いているの。いい?」
「もちろん。」
「あなた、私と寝たい?」
僕は、肥満の女性と寝たことがないわけではない。
肥満と言ったら失礼だ。太ってるとしよう。
僕は個人的に"太ってる"女性は好きだし、多くの太った女性と性交をした。
太った女性と性交をしてそこで発見したのは、太ってると言っても
ただ太っているのではなく、いろんな種類の太りかたがあった。
そしてものすごく美しい太り方がある。
言葉で言うのは難しいが、とにかく素晴らしい。
すべてが計算され、何もかもがうまくいっている。
僕はそういうタイプの女性はもの凄く魅力を感じるのだ。
そういう女性を捜すべく、僕は太った女性と性交を交わしたのかもしれない。
そして、ピンクの肥満の女もその一人だった。
性交はしていないが、僕には分かるのだ。
< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop