love letter




小さなお店しかない田舎


いくつかのお店を回ったけど

私が気に入るピアスがなかった




「ごめんね、付き合わせて」


「いいよ。気に入るのが見つかるまで探そ」





暑い日差しを浴びて

ずっと一緒に歩いてくれてる矢田くん




今思うと

少しは妥協しても良かったのかもしれない



矢田くんからのプレゼントなら

なんでも良かったんだ



けど、その時の私は

どうしても気に入ったものじゃなきゃ嫌だった




矢田くんから貰うものだったから


特別なものだったから






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