love letter
どうしよう
どうしよう
右肩だけがやけに軽い
第一部の演奏が終わったら直そう
けど時間がないかも…
焦っている間に幕が下り
みんな楽屋に入って行った
そうだ、舞台裏なら暗くて誰もいない
ひらめいた私は友達に頼んでブラを直してもらってた
そこに
突然矢田くんが現れた
「ひぃっ!!」
驚きすぎて変な声が出る
咄嗟に服を直して何もなかったふりをした
「何してるの?」
「え? 何も?」
友達と二人で苦笑い
矢田くんは不思議そうに去って行った
矢田くんの視力が悪かったこと
あの時だけは感謝しました