love letter
バレンタインの翌日
矢田くんは、部室で二人きりになった私に言った
「こっちにおいで」
個室の中央にある椅子に座って私を呼ぶ矢田くん
私はなんだか恥ずかしくて首を横に振った
だって、昨日のことがまだ夢みたいなんだもん
目の前にいる大好きな矢田くんに抱かれたなんて
本当に夢のよう
照れてる私に
矢田くんがにこっと笑って言った
「マーちゃんて、家庭科苦手でしょ?」
えっ!?
意地悪な笑みの矢田くん
私の顔は真っ赤に染まった
あ~~~
まずかったんだ~~~
この時、
味見をしていなかったことを本当に悔やんだよ
恥ずかしくて恥ずかしくて
苦笑いしか出来なかった