君がいた風景
今日も天気が良かった。


また彼女はいるだろうか…

川に近づくほど、春人の心臓は高鳴っていく。


川に着くと、昨日と同じように子供たちが遊んでいた。

「春人だ!」
「ホントだ!春人にぃちゃんだ!」
「春くん!!」


いつの間にこんなに人気者になったのか…

さっきまでの緊張もほぐれ、温かい気持ちになった。


「みんな早いな!じゃぁ朝の1枚を!みんなでオハヨー!って言おうか」


「わかった!せーの!」

『オハヨー!!!』

カシャッ

「あはは!みんな面白い顔が撮れたぞー!ひよこみてぇだな!」

「春人いじわるー!」
「いじわるー!」

「ははは!じゃぁ、今日は用事があるからまたな!」

「わかった!春くんまたね!」

「おう!」


子供たちと別れると昨日彼女を見つけた場所へ向かって行った。


また少しずつ…高まる鼓動を抑えながら…



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