君がいた風景
旅館から出かけた春人は、川へ向かっていた。


春人はどうしても撮りたい風景があった。


あの、透明感あふれる風景がどうしても撮りたかった。


知らないうちに、足早になる。


だんだんと、早歩きは駆け足へと変わっていた。


「はぁ…はぁ…」


今日も彼女は同じ場所で絵を描いていた。


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