君がいた風景
川のあたりに着くと、遠くに拓磨が一人でいるのが見えた。
「たっ!……」
春人は拓磨の名前を呼ぼうとした。
しかし、拓磨のいるその風景に言葉を失った。
ゆっくりと風が吹き、優しい光の中に一人の少年…。
その少年、拓磨は川の方に向けて、人差し指と親指で枠を作っている。
指をカメラに見立てているのだ。
春人も小さい頃に、撮りたい風景があると、そうやって写真を想像して風景を見ていた。
そんな拓磨を見て懐かしい気持ちになったと共に、その風景が新鮮で美しいとまで思った。
春人は、無意識にシャッターを押していた。
「…春人?」
シャッターの音に気づいた拓磨が振り向いた。
「おう、たそがれ拓磨くん。写真ができたぞーていうか、何見てたんだ?」
「あ…、いや…。写真できたの?見せて見せて!!」
「おう、ホラ。」
封筒から一枚取り出して、拓磨に渡した。
「わぁ〜!ばあちゃんキレイに写ってる!」
「だろ?」
拓磨が写真に見とれている隙に、拓磨が見ていた方を見てみた。
「…なるほどな」
「んぁ?何が?」
「いや、拓磨…もう一枚いい写真あるぜ」
「見せて見せて!!」
「たっ!……」
春人は拓磨の名前を呼ぼうとした。
しかし、拓磨のいるその風景に言葉を失った。
ゆっくりと風が吹き、優しい光の中に一人の少年…。
その少年、拓磨は川の方に向けて、人差し指と親指で枠を作っている。
指をカメラに見立てているのだ。
春人も小さい頃に、撮りたい風景があると、そうやって写真を想像して風景を見ていた。
そんな拓磨を見て懐かしい気持ちになったと共に、その風景が新鮮で美しいとまで思った。
春人は、無意識にシャッターを押していた。
「…春人?」
シャッターの音に気づいた拓磨が振り向いた。
「おう、たそがれ拓磨くん。写真ができたぞーていうか、何見てたんだ?」
「あ…、いや…。写真できたの?見せて見せて!!」
「おう、ホラ。」
封筒から一枚取り出して、拓磨に渡した。
「わぁ〜!ばあちゃんキレイに写ってる!」
「だろ?」
拓磨が写真に見とれている隙に、拓磨が見ていた方を見てみた。
「…なるほどな」
「んぁ?何が?」
「いや、拓磨…もう一枚いい写真あるぜ」
「見せて見せて!!」