君がいた風景
想い
珍しく雨雲に包まれた日。

春人は真奈美にもらったクッキーを口にしながら

真奈美の写真を眺めていた。


春人は真奈美のことをもっともっと知りたくて仕方がなかった。


なぜ、毎日同じ場所で絵を描いているのか。


一体、どんな絵を描いているのか。


なぜ、いつも寂しげな表情をしているのか。


気になって仕方がない。

そして…なぜ、クッキーを川に流したのか…。

真奈美に対する謎は深まるばかりだった。


真奈美にもらったクッキーの味は甘くて優しい味がした。


< 23 / 65 >

この作品をシェア

pagetop