君がいた風景
何十枚も写真を撮ったあと、さらなる物を求めて、もっと奥へ進んで行った。


奥へ行くと、子供たちの姿はなくなり、静かに川のせせらぎが響いている。


しばらく歩くと、遠くの方に白い影が見えた。


よく見てみると、どうやら人が座っているようだった。


さらに近づくと、その姿ははっきりと見えた。


白い肌に白いワンピース。薄茶色のさらさらの髪が穏やかな風に吹かれている。


すらっと痩せた綺麗な人で、シャンプーだとか化粧品のCMを見ているかのような気になった。


一言で表すなら、"透明感"という感じだろうか。


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