タナトスの光
自室に籠城しだした僕を。
両親はなんとか外の世界へと、引っ張り出そうとした。
あの手この手で、僕に刺激を与えてくる。
まずは話し合い。
僕の意思が強固で、うまくいかなかった。
次は兵糧攻め。
上手に食事を隠して摂取していた僕には、ムダな作戦だった。
最後の手段。
ストレスで倒れてみよう。
救急車を呼んで、運ばれてみたけれど、そんなときですら、部屋から出て来ない、我が息子。
そのうち両親も。
そんな息子の状態が、当たり前じゃないけれど、なんとなく当たり前になって。
悩みながらも。
父親は息子の存在を心の中心から消し去って、無視するように。
母親は食事を届けるだけで、やはり息子の存在を心の片隅に追いやってしまったようだった。
両親からすれば。
僕は身内の恥。
ただ家族を、苦しめるためだけの存在。
こんな僕が。
なぜふたりのもとに生まれて来てしまったのかを、僕も両親も上手に説明することが出来ない。
両親はなんとか外の世界へと、引っ張り出そうとした。
あの手この手で、僕に刺激を与えてくる。
まずは話し合い。
僕の意思が強固で、うまくいかなかった。
次は兵糧攻め。
上手に食事を隠して摂取していた僕には、ムダな作戦だった。
最後の手段。
ストレスで倒れてみよう。
救急車を呼んで、運ばれてみたけれど、そんなときですら、部屋から出て来ない、我が息子。
そのうち両親も。
そんな息子の状態が、当たり前じゃないけれど、なんとなく当たり前になって。
悩みながらも。
父親は息子の存在を心の中心から消し去って、無視するように。
母親は食事を届けるだけで、やはり息子の存在を心の片隅に追いやってしまったようだった。
両親からすれば。
僕は身内の恥。
ただ家族を、苦しめるためだけの存在。
こんな僕が。
なぜふたりのもとに生まれて来てしまったのかを、僕も両親も上手に説明することが出来ない。