ミルクティーの恋の法則
会いたくない奴№1
等身大の鏡の前で、自分の可憐な姿をみつめる。
肩より少し長めのストレートな黒髪、
ほっそりとした色白な美しい手足、
形のよい口に、長くカールしたまつげに、
人を魅了する大きな瞳。
「はあぁぁ~」
完ぺきな(!?)自分の姿をみても、今日はなんだか嬉しくない。
今日、学校行きたくないな・・。
昨日、どうやって家に帰ったか覚えてない。
ただひとついえるのは、
あの、藤野洸輝が現れたこと。
「神様、仏様、お釈迦様、だれでもいーから助けてくださいぃ!!!」
そう叫ぶと、いつもより重い足取りで学校にむかった。