ミルクティーの恋の法則
キーンコーンカーンー・・
「バカ洸輝のせいで遅刻だょ!」
教室にだっしゅしながら悪態をつきまくる。
しかも完ぺき八つ当たり。
「だいたい、今さらなんで現れるの!!」
もう二度と会いたくなかった。
あの笑顔をみると、昔の青さがよみがえる。
走っていた足を止める。
やっぱ、1時間目さぼろう。
これも全部ばかばか洸輝のせい!!
「洸くんのばかっ」
『呼んだ?』
びくっ!!
「きゃっ!?」
いきなり背後から耳元で囁かれて床にヘタリこんでしまう。
耳弱いのにぃ~!!しかも、この声は・・
「大丈夫?夕月ちゃん」
背後をみると洸輝が小首をかしげて夕月を見ていた。
「おどかしてごめんね。」
そういって体を起こそうとてを差し出してくる。
パシッ!
その手を払いのけて、一人で立ち上がる。
「夕月ちゃん?」
ムカツク、一瞬でもドキっとするなんて。
「なにっ!」
「えっと・・夕月ちゃんも遅刻??」
そーだ、さぼるんだった。
屋上でもいこうかな・・あれ?
こいつなにやってんの??
「こ、あんたはなんで・・?」
「女の子に呼びだされて、教室帰るとこ?」