ミルクティーの恋の法則
そうだ。ここに“あの”藤野洸輝がいるはずない。
全部悪い夢だ。
「実はねぇ~さっき夢に、ちょー会いたくない奴がでできてねぇ。気分さいあく、みたいな?ともちゃんなぐさめてぇ~」
「夕月それって・・・」
めずらしく困った顔をする、ともちゃん。
わたしはまだ、きずかない。
「昔のしりあいでね、洸くんって人な・・・『呼んだ?』
へ?・・・今幻聴が・・
声のする、ま後ろのカーテンをおそるおそるふりむくと、
「ひさしぶり、夕月ちゃん」
そこには、昔とかわらず美少年の藤野洸輝の笑顔があった。
「でたあぁぁ!!!・・・・・」
プツリ。
夕月の脳、再び機能停止。
「たぶん夢じゃないよ・・。」
ともちゃんがぼそりとつぶやいた。