ブレイク
「シンさん、立派になってたね。」
「ああ。カッコ良かったよな。」
「うん。」
縫い物をしていた手を止め、リンが言った。
「…シンさん、スラムを出た後、何してたんだろう…?」
「そうだな…。
明日、また来るって言ってたろ?
その時に話してくれるさ。」
「そうだね。」
リンは縫い物を再開した。
その夜、俺とリンはいつものように並んで眠った。
多分、俺達だけじゃなく、このスラムに住む全ての人達が、いつもと同じような朝が来ると思っていただろう…―。
だが、平和な朝なんて、来る事はなかったんだ…―。
「ああ。カッコ良かったよな。」
「うん。」
縫い物をしていた手を止め、リンが言った。
「…シンさん、スラムを出た後、何してたんだろう…?」
「そうだな…。
明日、また来るって言ってたろ?
その時に話してくれるさ。」
「そうだね。」
リンは縫い物を再開した。
その夜、俺とリンはいつものように並んで眠った。
多分、俺達だけじゃなく、このスラムに住む全ての人達が、いつもと同じような朝が来ると思っていただろう…―。
だが、平和な朝なんて、来る事はなかったんだ…―。