みどりちゃんの初恋
ライバルは英明のプリンセス
◇◇◇
球技大会は女子男子共にバスケはあたしのクラスが優勝。
そんなお祭り騒ぎが終わってやってきた夏休み。相変わらず生徒会室にはいつものメンバーが集まってる。
まあ、夏休み明けにはすぐに文化祭があるからね。
「ねえねえ、みどりさん」
「なあに? タツキさん」
「卓也くんと付き合ってるってホント?」
「――んぶっ。おほっおほっ!」
ちょうど麦茶を飲んでいたあたしは唐突なタツキさんの質問にむせてしまった。
「みーちゃん大丈夫?」
「う、ん……なん……とか……っ」
背中を擦られながらまだ咳き込むあたしは若干死にそう。
「みどりさん達のこと石谷に聞いたんだけどさ。どうしてそんなに色々知ってるんだろうねー」
「それはヒロとかみーちゃん、千紗にあと雄太郎のことがダイスキな人がたくさんいるからじゃないですかー?タツキセンセー。 ほら、叶わない恋ほどしたくなるものはないって言うじゃないですか。勝手に好きになって、勝手に失恋する人達はだいたい保健室の先生に相談するんですよ」
「………ふーん。 で、そんなにたくさんおしゃべりする君はダレ?」